先輩ナースから学ぼう!看護師さんのためのインシデント事例集

医療の現場においては、本来ミスが許されません。医療現場で発生するミスは、ときに人の命に関わるからです。しかし、人の手で診察や治療が行われる以上、ミスが起きてしまうことはあります。こうした、医療現場における人為的なミスのことをインシデントと呼びます。本記事では、看護師のインシデントが発生する原因や、対策について解説しましょう。

看護師にとっての「インシデント」とは

看護師_インシデント_事例
医療に携わるのは医師だけではありません。医療現場では、専門知識と技術を駆使して医師や患者をサポートする看護師も活躍しています。インシデントは医師だけでなく、看護師によって引き起こされるケースも珍しくありません。たとえば、患者さんに投与する薬を間違えてしまうケースが考えられます。こうした与薬事故は、ベテランの看護師が起こしてしまうこともあり、決して経験不足の看護師だけが引き起こすわけではありません。また、患者さんをベッドから移動させるとき、転倒や転落させてしまうこともあります。これも、よくあるインシデントのひとつといえるでしょう。

インシデントの主な原因

看護師_インシデント_事例
インシデントが発生してしまう原因は多岐にわたるため、一概には説明できません。看護師のインシデントが発生するよくある原因としては、思い込みや確認不足、医療機器の増加、蓄積疲労による集中力の低下などが挙げられます。

思い込みや確認不足

勝手な思い込みがあると、疑いなく行動に移してしまい、その結果インシデントを発生させてしまうことがあります。「この患者さんにはこの薬」と勝手に思い込んでしまい、確認をしないまま投薬してしまうと、インシデントが発生します。経験が浅い看護師にも起こりがちですが、このようなケースは熟練の看護師でも起こりかねません。経験があるほど、先入観を抱いてしまうケースは多々あります。こうした思い込みや確認不足によるインシデントを回避するには、先入観をなくし、その都度きちんと確認することが大切です。

医療機器の増加

医療の世界は日々進歩しています。新たな医療機器がどんどん開発され、次々と医療機関に導入されています。最新の医療機器による診察や治療を受けられるのは患者さんからするとメリットですが、現場で働くスタッフには多大な負担がのしかかるのも事実です。医療機器を操作するのは、医師ばかりではありません。看護師でも、高度な医療機器を操作する機会が増えています。きちんと研修や指導を受けたうえで操作するのならまだしも、習熟度が低い状態で扱ってしまうと、医療事故を引き起こす可能性があります。

蓄積疲労による集中力低下

看護師の仕事がハードなことはよく知られています。勤務先にもよりますが、毎日残業の連続で夜勤もこなしている、といった看護師も少なくありません。なかなか休みもとれない状態で働いている方も多く、そのようなケースだと疲労がどんどん溜まってしまいます。疲労が溜まると、体力だけでなく集中力も低下します。普段ならまずしないようなミスを起こしてしまうことも考えられるでしょう。気力は充実していたとしても、疲労が蓄積してしまうと気力だけではカバーできません。現在では、多くの医療機関が看護師不足に悩んでいるといわれています。慢性的な人手不足により、一人ひとりの看護師へのしかかる負担が増えていることも、インシデントが発生しやすい状況を招いています。

インシデント対策としてどんな点に注意すればよいか

看護師_インシデント_事例
看護師がインシデントを起こしてしまった場合、患者さんの症状をより悪化させてしまうおそれがあります。それだけならまだしも、ときには命に関わるかもしれません。では、看護師ができるインシデント対策にはどのようなことが考えられるのでしょうか。

インシデント事例から学ぶ

過去にどのようなインシデントが発生しているのか知ることが大切です。過去に発生したインシデントを把握すれば、そこから学びが得られるからです。事故が発生した原因を分析し、どうすればインシデントが発生しなかったかを考えれば、リスク回避が可能となるでしょう。また、医療機関の部署によって発生するインシデントの種類は異なります。今後、さまざまな部署で働くことを想定しているのなら、部署ごとのインシデントについて把握しておきましょう。具体的なインシデントの内容を把握し、どういったことに注意すればよいのかを考えるのです。

疲労を溜めすぎないこと

疲労を溜めてしまうと集中力の低下を招くため、きちんと休養をとりましょう。人手が足りない医療機関では、なかなか休みがとれないかもしれませんが、それでインシデントを発生させてしまっては本末転倒です。常に残業や夜勤続きで休みも満足にとれない、といった職場の場合は、転職も視野に入れてみましょう。

しっかりと確認を

思い込みや確認不足がインシデントを招くことは多いため、行動へ移す前にしっかりと確認することが大切です。経験豊富な看護師でも、思い込みや確認不足が原因でインシデントを招くことはあります。ベテランだからとおごることなく、その都度丁寧に確認をしましょう。また、業務中に少しでも異変を感じたときは、その感覚を大切にしてください。違和感を抱いたときは、何かしら異変が生じている可能性があります。一度、立ち止まって確認する、ほかの看護師に相談するなどしてみましょう。

まとめ インシデントをなくすためには

まずは、どのようなインシデントがあるのかを知ることです。そのうえで、インシデントを回避するための行動を学びましょう。ここでお伝えしたように、しっかり確認する、疲労を溜めないことも大切です。患者さんの安全を守るため、インシデントの発生を食い止めましょう。

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