認知症により、施設を抜け出してしまった|看護師インシデントアンケート

看護師インシデント

年齢・性別

41歳・女性

現在の居住都道府県

滋賀県

看護師として働いた(働いている)年数

6年間

インシデント発生時、どなたかに相談しましたか?

介護士(同僚)、家族(姉)

インシデント発生時の状況

看護師インシデント

地域密着型通所介護は、午前・午後3時間の2部制のリハビリ特化型デイサービスです。「自立支援介護」の一環で人員配置は看護師・生活相談員・介護職員・機能訓練指導員(PT・OT)で構成され、介護職はマシーントレーニングの介助・集団体操・フロア管理、機能訓練指導員は生活動作のリハビリ、看護師は処置や投薬はないですが、バイタルサインから高血圧・不整脈がある場合運動の中止・運動制限を判断したり、基本的に安全を見守ることが役目と言えます。

私は最初1年看護師兼機能訓練指導員として入職し、その後管理者退職の際、私が管理者兼看護師として勤務していきました。利用者様は整形外科的なご病気の方が多くいらっしゃいますが脳神経疾患(脳梗塞・パーキンソン・認知症など)の方も多く、介護職ともしっかり連携して利用者様の安全を蜜に話し合いながら事故の無い様努めていました。特に認知症の利用者様は身体的な障害は少ないので「家族の介護負担軽減」も含め利用される方が多いです。ですので、利用に対して不安に思わせる行為(例えばあまり声をかけず1人にすること)や脳に負担がかかるような行為(無理な脳トレ)は利用中控えるよう職員間で注意していました。

A様(男性)、週3回午後利用の方、身体的には元気な方で1人で外出できていたが、認知症がすすみ最近自宅に帰れなくなっているので家族としても外出を制限していたがいつの間にか1人ででかけてしまうので困っている。とA様の奥様から相談を受けており、当施設でも離設しないよう介護職にも注意を呼びかけていました。A様利用時、他、15名程利用者様がおられました。フロアも比較的落ち着いていたので管理業務をしようと思い、同フロアではありますがパソコンに集中するので周りが見渡せないこともあり、介護職員に「パソコンで仕事をしているので現場お願いします」と声をかけ作業にはいりました。30~40分程して機能訓練指導員が小集団体操にA様に声をかけようとしたところA様がフロアにいないことがわかり、私と生活相談員で探しに行きました。10分ほど探していた所A様を国道で発見、怪我等はされていませんでしたが季節的に寒かったので冷たい体をされていました。利用後すぐ家族様・ケアマネージャーに報告。家族様も「ご迷惑をかけてすみませんでした」と言われ私はやるせなさがつもりました。介護職員とA様の行動を振り返っても「いついなくなったか全然知らない」当然の返答でもありますが、A様に注意を払うよう伝えていたことが伝わっていなかったとに憤りを感じたり、事故が起こらないように危険予知をしてくれているものと思い込んでいた自分にも腹が立ちました。

インシデントの主な原因

看護師と介護士の利用者様に対する危険予知の認識の差があると思いました。フロアにいた介護士2名は当施設での勤務も短くはなく慣れているからと油断したとおもいます。

インシデントへの対処方法

A様に対する見守りを強化したり、再度逃亡しないように玄関を施錠し、来客用のブザーを置いたりしました。A様だけではなく、認知症の利用者様も増えていたので不安に思わせないよう注意喚起、認知症でなくても転倒などの危険予知について職員と話し合い行動できているか職員にも目を見張りました。

インシデント後の経過

A様は自分が逃亡したことを少し覚えておられているようで以来施設を逃亡することはなくなりました。各職員にも休憩・トイレ介助・送迎準備等で現場を離れるときは声をかけあい声をかけられた職員は他職員に伝達し一人一人フロアの管理能力を上げるようしていきました。

インシデントを無くすためには

半日デイサービスは1日デイサービスと違いケアも少なく利用者様の介護度も軽いです。業務自体も見守りが多く介護士も看護師も油断することがあると思います。しかし、利用者様は自立されているようで転倒リスクが高いと思い込みながら携わることやケアが少ないですがコミュニケーションをしっかりとり、利用者様が本当に困っていることを引き出す力が必要と思います。職員間の連携をしっかり図ることは重要とおもいます。

インシデントで悩んでいる看護師さんたちへのアドバイス

看護師

介護施設では病院業務と違い多少の柔軟な対応をしていかなくてはならないこと、柔軟な対応ができるよう常々のコミュニケーションの大切さが必要になってきます。介護職員との危機管理を統一するのも難しいです。今回介護士職員と一緒に仕事をして「安全」に対する危機能力が低いことに驚きました。看護師でうまくフォローしながら利用者様の安全を守って行かなければならないのも結構大変と思います。利用者様の管理もありますが、計画書や日々の記録も時間内にしていかなくてはならないのでやらないといけないことは結構たくさんあります。「視野を広く柔軟に、なによりも利用者様目線で」を心がけながら楽しくお仕事してください。

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