「看護師やめたい」と思ったのはどんな時?ナースのお仕事静岡に登録している看護師2,000人に聞いてみました。
看護師/准看護師の7割超が「看護師を辞めたい」と思っているという調査結果があります。そんな看護師さんの苦悩について、「ナースのお仕事静岡」登録看護師さんにアンケートを実施しました。看護師さんの生の声をご紹介します。
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多くの看護師が仕事が辛いと感じるタイミングは?
看護師のお仕事って、患者様やご入居者の日々の生活に直接貢献することができ、感謝の言葉をいただけることは看護職ならではのやりがいですよね。その一方で、大変なこと、辛いこと、悲しいことなどもたくさんあり、肉体的にも精神的にも非常にハードでもあったりします。
弊社にはご登録いただいている2000名を超える看護師の方がいらっしゃいます。その看護師のみなさんと話す機会もたくさんありますが、「辛くて大変で辞めたい」と思っている方が少なからずいらっしゃいます。ではどんな理由で辛い、大変と思っているのか、大きく3つの傾向があげられます。
1.人間関係が上手くいっていない
人間関係は看護師に限らず、どこの職場においても必ず問題になります。それでも他の業種、職種と比べて多い傾向があると思います。
看護師の職場は医療のチームで成り立っていて、看護師以外の医師やリハビリ療法士などといったコメディカルと一緒に仕事をすることが前提です。一人だけではなく、チームで力を合わせて患者さんのケアをしていくことが看護師のお仕事。看護師が仕事で相手にするのは患者さんだけではなく、同じ看護師や他職種との連携も非常に重要です。深くかかわる分だけ、人間関係の構築が難しいともいえます。特に同じ看護師の先輩や同僚は職場でも一番近い存在です。一緒に働く上で、看護の質を上げようと思うと、意見がぶつかることもあると思います。年齢層の幅が広く、スキルや経験や教育課程も違う中で、看護観をめぐってぶつかることは当たり前かもしれません。自分の思いをストレートに言えればまだしも、ぶつかる以前に「先輩が怖いから言えない。。」といった負の感情から、ストレスを感じ、人間関係の悩みに発展していくこともあります。他にも、「先輩から無視されるなどのいじめを受ける」「医師からのセクハラを受ける」など、人間関係による問題は様々なものがあるようです。
2.残業や人手不足による過重労働
日本における看護師の数は年々増えてはいるものの、まだまだ看護師数が需要に追いついていない状況にあります。
国をあげて「働き方改革」への取り組みが進むなかで、看護師の職場における過重労働や過労死が社会問題にもなっています。
2014年に日本医療労働組合連合会が行った労働実態調査では、以下のような残業の実態が見られました。
・看護師の9割が残業している
・始業時間前に働く“前残業”が多い
・若年層の時間外労働が比較的多い傾向にある
・休憩の実態について、日勤は2割、夜勤になると2~4割の人が休憩をあまり取れていない。
職場や部署によって残業の幅の違いはあるようですが、管理業務などが入ってくる管理職や、仕事に慣れていない1年目~3年目までの新人の看護師は多い傾向にあります。それらの原因の大きな原因の一つとして人手不足があげられます。慢性的に人手不足の職場では、1人あたりの業務量が増えてしまい、勤務時間内に仕事を終わらすことが出来ず残業が発生しがちです。また、休憩もなかなか取れず、過酷な労働環境になります。
前述の調査でも、過重労働防止のために病院・施設において必要だと感じる取組みには「看護職員を増員する」が挙げられ、次いで「看護補助者を増員する」、「夜勤可能な看護職員を増員する」と回答がありました。ただ、とにかく体力的にも精神的にもキツイということで、転職を検討したいと訪れる看護師の方が最近増えてきたように感じます。
3.ミスによるクレーム、医療事故が怖い
人の命を救うことが使命である医師、看護師は、その責任の重さゆえに医療事故を起こすと強い自責の念に駆られます。看護師の仕事は、大変意義が大きいのと同時にとてつもなくプレッシャーの大きい仕事であると言えます。「きょうもミスなく終えることができたという充足感と、いつミスするかわからないという不安の背中合わせ」と考える看護師は多いのではないでしょうか。医療事故とまではいかなくても、伝達ミスや確認ミス、書類の書き間違いなど、些細なミスで先輩看護師から指摘を受けるなんてことも精神的に参ってしまいます。責任感の強い人ほど、ストレスにより体調を壊してしまっている人が多いように感じます。
具体的にどういう行動に出たのか
仕事を辞めるべきか、続けるべきか。現在、看護師の現職場を辞めたいと悩んでいる方は少なからずいらっしゃると思います。その際の選択できるケースとしていくつか挙げてみました。
2-1. そのまま今の職場に残る場合
いろいろ悩んだうえで、そのまま今の職場に残って、もう少し頑張ろうということはあると思います。ただその場合、体力的にも精神的にも大変な中で、ストレスをため込まないように注意する必要があります。状況が変わらないのであれば、身体を壊す前に外部に相談したり、次の決断を検討したほうがよいと思います。
2-2. すぐ仕事をやめてしまう場合
過酷な職場で、続けられずに辞めてしまうことはあると思います。みなさんの生活環境にもよりますが、一旦、看護師の仕事から離れて、辞めたいと思った原因を探りつつ、前職の経緯を踏まえて、新しいお仕事を探しましょう。
2-3. 今の職場内で異動を申し出てみる場合
転職には少なからずリスクがあります。もし現職場で、特に人間関係や環境が原因で辞めたいと思っているのであれば、病院・施設内での異動を検討してみてはどうでしょうか。病院・施設に申し出て、もしダメであれば転職も考えてもいいと思います。
2-4. 別の職場に転職をする場合
前述もした通り、転職にはリスクが伴います。退職した後、いくら人材不足と言われている看護師でも、希望に合った仕事がすぐに見つかるとは限りません。今の職場を辞めたいと思った時に、ご自身がこれからどうしていきたいのか、またご自身の強み・弱みを棚卸しましょう。そして今の職場に残る方がいいのか、転職すべきかを考え、必要なら仕事をしながら転職活動をすることをお勧めします。
2-5. 決断をするために
いくつかのケースを上げましたが、辞めたいと思う原因を探ったり、強み・弱みを棚卸ししたりというのは、自分自身ですぐにまとめることは難しいと思います。これらは口に出して話したり、誰かに相談することで明らかになったり、まとまったりします。ただあいまいにしておくと同じ事を繰り返す可能性があります。まずはお友達でもよいと思いますので、相談すると良いと思います。
いつ転職活動を始めるのがいいのか、皆はどうしているのか。実際に活動をしてみてどうだったのか
3-1. 「自分自身」のキャリアステップを決めるために
最終的にご自身としてここで辞めるべきかどうかを判断することは難しいと思います。それだけ退職や転職というのは大きな決断です。そこで、転職の相談や転職先を紹介してくれる人材サービスの会社に相談することをお勧めします。
そのメリットは以下の通りです。
・求職者は無料で利用出来る
・採用までのスケジュール調整をしてくれる
・転職先の雰囲気や裏情報を知れる
・転職について相談できる人ができる
・内定率が比較的に高まる
・給与アップなどの交渉もしてくれる など
まだ転職を悩んでいる場合でも、看護師のみなさんのお話を聞いて本当に今の仕事を辞めるべきかどうか、転職をするべきかどうかについての判断を適切にサポートしてもらえます。
3-2. 看護師向け転職エージェント
「ナースのお仕事静岡」
静岡県で看護師専門でお仕事を紹介している「ナースのお仕事静岡」。
静岡県内において地域密着で20年以上、看護師さんの就職、転職をお手伝いしています。正社員やパートだけでなく、短時間、単発、Wワークなどの派遣での働き方もご提案できます。求人先の病院、施設には、必ず「ナースのお仕事静岡」の担当が出向き、就業条件はもちろん、職場の環境や雰囲気まで取材してきます。求人票の画面からだけでは届けきれない様子を、生の声で、活きた情報としてお伝えします。フォロー体制も万全で、お仕事の悩みがあれば電話対応はもちろん、そこは地域密着、すぐに駆け付けることも可能です。
今の看護師の職場を辞めたいと思ったら、まずはご相談ください。なぜ辞めたいと思ったのか、その原因を一緒に探しましょう。そして現在の職場に残ることも選択肢に置きつつ、原因が解決できる新たなお仕事のご提案をいたします。その中で比較検討したうえで、看護師のみなさんがご自身のキャリアおいて、最良の選択をする力添えをしたいと思っています。
さいごに、まずは「ナースのお仕事静岡」に相談してみましょう!