脳梗塞後遺症により軽度の左半身麻痺ある認知症患者の転倒|看護師インシデントアンケート

男性看護師‗辞めたい

年齢・性別

30歳・男性

現在の居住都道府県

宮城県

看護師として働いた(働いている)年数

10年

インシデント発生時、どなたかに相談しましたか?

上司

インシデント発生時の状況

看護‗記録

70代の男性で脳梗塞後遺症で左半身麻痺が軽度あり認知症が進行している車椅子使用中の患者さんがいました。ある日の日勤帯16時頃、他患者よりナースコールがあり、廊下で頭から血を流して倒れているとの報告を受け、すぐに向かうと、左側臥位で倒れている対象患者を発見しました。近くに車椅子は見当たりません。VSはBpが正常範囲高値ですが、他VSは逸脱している項目はなく意識レベルはクリアでした。前額部より2×2cmの裂傷あり出血少量確認しました。圧迫止血行い10分後には止血完了し、Drに報告し経過観察の指示を受けました。頭蓋内圧亢進症状の出現みられず経過しました。転倒の経緯について本人へ尋ねるも内容に一貫性がなく転倒の経緯については不明瞭でした。

インシデントの主な原因

片麻痺で車椅子使用中ということでADLは低い方であり、必要時は介助することをお伝えしていましたが、認知機能の低下もあり、理解には至らず独歩で廊下に出てきて転倒に至りました。

インシデントへの対処方法

・VS測定及び全身の観察
・圧迫止血
・上司・主治医に報告

インシデント後の経過

神経学的所見なくADLへの影響も見受けられずインシデントを無くすためには

・根気強く転倒や転落に繋がる危険な行為やリスクについての指導を患者の理解度に応じて進めていく
・離床センサーを導入し転倒の予防に努める
・離床をしてなにがしたかったのか、患者のニーズを知る

インシデントで悩んでいる看護師さんたちへのアドバイス

男性看護師

日頃から自分が気を付けていたとしても、患者さんの考えや行動による転倒というのは働いていると必ずといっていいほどあります。これを転倒の行動要因というのですが、『患者の一人で歩きたい』という気持ちに対して、看護者は『リスクが高いから介助を要請してほしい』と考えるのか、『歩くくらい一人でしてほしい』意見が分かれるとします。前者は必要以上に介入することで、患者さんが本来一人でできること・行えるようになることの機会を奪い、結果としてADLの低下へと繋がることが考えられます。一方後者は観察不足により患者さんの全体像やニーズを捉えることができなかったということになるので個別性に応じた計画を平時から立案する必要があるのです。認知症の方や精神疾患を持っているかただと、指導しても行動の修正まで至らないことも多く、同様のインシデントを繰り返すこともありますし、その度に注意されたり、家族に怒られたりと理不尽な思いをすることもあると思います。しかし、患者さんの安全を確保できるのは入院中に1番近くにいる看護師なので、しっかりと向き合い、インシデントが発生しても、しっかりと原因の分析や再発防止のための対策を講じ、情報を共有することを忘れないでください。あなたの行動や意識で、より良い看護を提供することがきるのです。もちろん病棟内で話しやすいスタッフに相談し抱え込まないよう、自身のメンタルケアも忘れないでくださいね。

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