外国人患者に手術前の飲み薬を片言の英語で伝えたが、飲んでいなかった|看護師インシデントアンケート
Contents
年齢・性別
25歳・女
現在の居住都道府県
北海道
看護師として働いた(働いている)年数
3年目
インシデント発生時、どなたかに相談しましたか?
同じチームの先輩看護師
インシデント発生時の状況
患者は海外の方で日本語が通じず、その方の母国語か英語でしか会話ができない状況でした。手術前に必ず内服しなければならない薬があり、私が片言の英語で説明するとOKと話していたため伝わったと思っていました。手術に向かう直前になって確認すると内服しておらず、もう最終飲水時間を過ぎていたため急いで担当医に報告し、内服の代わりに手術中に点滴することで対応できることになりました。
インシデントの主な原因
私が勝手に相手に伝わったと勘違いし、確認を怠ったことによってインシデントが発生しました。また、会話の難しさから訪室すること自体に緊張していたことも確認を怠ってしまった要因の一つだと思っています。
インシデントへの対処方法
海外の方だけでなく、看護師として働いていると訪室しにくく感じてしまう患者がいますが、相手がどんな人であろうと確認する必要のあることは確実に確認をします。また、日本語・英語問わず、相手に伝わったと過信せずに相手が正しく理解できているかを考えていく必要があると思います。
インシデント後の経過
インシデント自体は医師に報告し内服薬の代わりに点滴をすることになったため、患者への治療上の影響はなく済みました。私自身は、このインシデントがあってから相手に説明してもどのくらい理解しているかの確認を徹底するようになりました。また、確認する必要のあることは確実に確認するよう心がけ、確認を怠ったことによるインシデントを起こさなくなりました。
インシデントを無くすためには
インシデントをなくすには、看護師として必要な確認を怠らないことが重要だと思っています。患者が行わなければならないこと、指示簿や点滴の確認など、看護師が療養上の世話をするにあたり確認することはたくさんあるため、合っているだろうと思うのではなく常に間違っているのかもしれないと思いながら確認していくことによってミスを防ぐことができると思います。
インシデントで悩んでいる看護師さんたちへのアドバイス
インシデントを起こしやすい方は、どのようなときにインシデントを起こしやすいのか、自分がどのような種類のインシデントを起こしているのかを分析するのがいいと思います。また、実際に他の看護師がどのようなインシデントを起こしているのかを知ることによって、自分が起こす前に注意しながら行動できるようになると思います。インシデントレポートはインシデントを起こした人への責任追及ではなく、どのようなインシデントを起こしやすいのか、どうしたら起こしにくくなるのかを他の人に伝えるためにあるため、時間があるときに他の人のインシデントレポートを読むのが大切だと思います。
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