認定看護師のデメリット 今から目指すのに必要な知識とは

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結婚や出産で一度看護師としてのキャリアをストップしたけれど、もう一度看護師としてのキャリアを復活させようと考える方もいらっしゃるかもしれません。

その時に考えるのは、キャリアアップの1つとして認定看護師の資格を取るというもの。

しかし、認定看護師の資格を取るにはデメリットも多々あります。

看護師としてのキャリアを再開しつつ、認定看護師の資格を取ろうと考えている方に伝えたい、今から認定看護師を目指すために必要な知識についてご紹介します。

 

認定看護師を今から目指すのはおすすめできる?

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認定看護師の資格を取ることでさまざまなメリットが得られるのではないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、認定看護師の資格をとればメリットばかりが享受できるかというとそうではありません。

認定看護師資格を取ることが自分の看護師としてのキャリアを形成する上で本当にメリットがあるのでしょうか。

また、認定看護師資格は2019年2月に改正 されています。つまり、これより前に看護師としてのキャリアを中断された方は、思い描いている認定看護師資格とは異なる可能性があります。

ここからは認定看護師の資格を取得する上でのデメリットに加えて、認定看護師資格の2022年現在での最新情報もお届けします。

 

認定看護師のデメリットについて

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認定看護師の資格取得を検討する上で知っておきたいデメリットをここからはご紹介します。認定看護師の資格を取るうえでデメリットとなるのは次の3つです。

 

・資格取得までに時間がかかる
・ハードな研修に耐えられない
・資格取得後の賃金

 

この3つをくわしくお伝えしていきます。

 

・資格取得までにとにかく時間がかかる

 

認定看護師の資格を取得するためにはかなりの時間を要します。

どのくらい時間がかかるのかなどくわしい情報については後述していきますが、仕事や家庭、育児などと両立して資格を取ろうと考えている方にはかなり厳しい道になるかもしれません。

認定看護師資格をとるためには、認定看護師認定審査という試験があり、これに合格しなければ認定看護師の資格は得られません。

認定看護師資格の試験は年1回 なのでもし落ちてしまえば、また来年受けなければならないので、少なくとも1年間は資格が取得できません。

試験は研修終了後から5年間までは受けられます。ですので、最長の方は認定看護師資格取得までに5年間かかることもあります。

研修期間も長いですがこれだけでなく、試験の時間まで加味すると認定看護師資格取得までには時間がかかるといわれるのです。

 

・ハードな研修に耐えられない

 

認定看護師の研修は、認定看護師の制度が改正されたことによって研修時間が増えました。

さらに、これまでは認定看護の分野のみの研修でしたが、特定行為研修が組み込まれたため、座学の研修に加えて実習の時間も増えました。

座学の研修だけでも大変なのに、実技の研修が増えたことによって心身共にハードに感じるかもしれません。

 

・資格取得後の賃金

 

認定看護師の資格を取れば賃金も上がると思われるかもしれませんが、実はそこまで大きく賃金に影響することは少ないです。

もちろん、医療機関によって認定看護師資格への手当ては異なるので一概には言えません。

しかし、求人情報を 調査してみると、数万円の手当てをくれることもありますが、数千円~数百円が手当の相場となるようです。

ですので、賃金を上げるために認定看護師資格を取得しようと考えることはおすすめできません。

 

認定看護師を取得したメリットを最大限に活用する

 

認定看護師資格を取得することによるメリットもありますが、そのメリットは生かしきれなければ意味がありません。

認定看護師資格取得による最大のメリットは資格に対する信頼度が高いという点です。

認定看護師資格は日本看護協会という看護師を束ねるトップが管轄している資格です。この資格を取得するのがどれだけ大変なこと課は看護師であればほとんどの人が理解しています。

ですので、認定看護師資格を所有していればどの医療機関に行っても自分の高い専門性を認めてもらえるのです。

そのため、認定看護師資格は、転職活動に活用することができます。

たとえば、がん専門病院や脳血管障害専門病院といった1つの分野に特化している専門病院では、その分野の専門的な知識を持っている認定看護師を必要としているため、好待遇で雇ってくれる可能性が極めて高いです。

また、国立病院は独立行政法人、大学付属病院などは、そもそも手当てを充実させているところが多く、認定看護師の資格手当もしっかりしていることが見込めます。

こういったところにしぼって転職活動をしていくと、認定看護師資格を最大限に活用できるでしょう。

認定看護師資格を持っているのに手当が少ないと「現在の職場の待遇が悪い」と考えて転職をしようと思うかもしれません。

ですが、現時点で賃金アップなどの見込みがなかったとしても、認定看護師資格を持っていることで任せてもらえる仕事は増えます。

そうすると、キャリアアップにつながるので、長い目で見ていくと最終的には賃金アップを見込めるかもしれません。

今すぐ状況をどうにかしたいと考えずに自分のキャリアプランなどを考えたうえで転職を検討されると良いでしょう。

 

【2022年最新版】認定看護師について

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前述したように認定看護師の資格は2019年に改正されています。2022年時点での認定看護師の資格はどうなっているのでしょうか。2022年時点での認定看護師資格についてここでは詳しくご紹介します。

 

認定看護師の仕事内容

 

認定看護師としての役割は主に次の3つ とされています。

 

  • 実践:「個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する」
  • 指導:「看護実践を通して看護職に対し指導を行う」
  • 相談:「看護職等に対しコンサルテーションを行う」

 

相談、指導という点では同じ職場で働く同僚に対して相談にのったり、看護の知識や技術ついての指導を行ったりします。

また、同僚だけでなく、他の病院で働く看護師たちに講演会や勉強会を開いて指導や相談にのることもできます。

認定看護師資格を取ることで、自分の働く病院内だけでなく病院外でも仕事をして、活躍していくことはできるのです。

 

認定看護師 19の新たな認定看護分野について

 

2019年に認定看護師分野が改正され、これまでの21分野から新たな19の認定看護分野 になりました。
19の認定看護分野については以下のようになります。

 

感染管理:医療関連感染の予防・管理システムの構築、評価、ケアの改善および染兆候が
ある者に対する薬剤の臨時投与がん放射線療法看護:放射線治療を受ける対象の身体的・心理的・社会的アセスメントおよびセルフケア支援と安全管理がん薬物療法看護:がん薬物療法の適正な投与管理とリスクマネジメント、暴露対策および症状緩和のためのケアや療養生活支援と患者教育緩和ケア:痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題のアセスメントおよびQOLを向上に向けた症状マネジメント、家族への介入クリティカルケア:急性かつ重篤な患者の重篤化回避と合併症予防に向けた全身管理、早期回復支援

呼吸器疾患看護:呼吸器疾患にある対象への重症予防、生活改善および症状緩和のマネジメント

在宅ケア:在宅療養移行支援および、在宅療養を必要とする対象への医療的セルフケア支援等

手術看護:術前、術中、術後における手術管理およびケアの提供

小児プライマリケア:小児の救急看護および、家庭内での虐待、事故予防および育児に対するホームケアの知識普及

新生児集中ケア:ハイリスク新生児の急性期管理および家族の形成支援

心不全看護:心不全増悪因子の評価、及びモニタリング

腎不全看護:疾病の進展予防、合併症の早期発見とセルフケア支援、透析管理及びケアの実施

生殖看護:生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供、および自己決定の支援

摂食嚥下障害看護:適切かつ安全な摂食・嚥下訓練の選択、実施および窒息、脱水、栄養定価のためのリスク管理

糖尿病看護:血糖パターンマネジメント、フットケア等および病気に応じた療養生活の支援

乳がん看護:術後合併症予防及び緩和のための周手術期ケア、乳がん早期発見のための自己検診支援

認知症看護:認知症の各期に応じた療養環境の調整、及びケア体制の構築と家族支援

脳卒中看護:脳卒中患者の重篤化回避のためのモニタリングと生活の再構築に向けたケア

皮膚・排泄ケア:専門的な知識を用いた褥瘡等の創傷管理、及びストーマ、失禁等の排泄管理と在宅療養へのマネジメント

認定看護師資格取得までにやること

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メリットやデメリット、仕事の内容について理解したうえで、認定看護師資格を取得したいと考える方へ、認定看護師資格取得をするためにはどうすれば良いのかについてご紹介します。

認定看護師資格を取得するために必要な情報をまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

 

認定看護師の条件

 

認定看護師資格を取得するためには条件をクリアしなければなりません。

認定看護師資格を取得するための条件は、「看護師免許を取得した後に実務経験が通算5年以上あること」

さらにそのうち「3年以上は認定看護師資格を取得したい分野での実務経験」が必要です。

まずはこの条件がクリアできているのかを確認してみましょう。

 

認定看護師になるための費用・ステップ

 

認定看護師になるためには以下のようなステップを辿ります。

 

上述した条件をクリアしたうえで、認定看護師教育機関へ入学

1年以内で800時間程度の研修を受ける

認定看護師認定審査を受ける

合格後に認定看護師資格の申請

 

新しくなった認定看護師資格の研修は、これまでの認定看護師の研修と異なり、集合教育に加えて一部ではe-ラーニングの活用もできます。

さらにこの時間とは別に特定行為区分別科目における実習の時間も追加されているので、今までよりも認定看護師資格取得までの期間が長くなっています。

認定看護師資格取得にかかる費用は人によって異なります。

認定看護師資格を取得した方のかかった金額を調べてみると、教育機関への入学試験及び入学、研修、実習、認定看護師認定審査、登録料などすべてのお金を合算すると100万円以上は自己負担をしているという方が多いようです。

また、認定看護師教育機関は47都道府県すべてに存在していません。そのため、自分の取りたい認定看護師資格の教育機関が、自分の居住する都道府県にない可能性も十分考えられます。

ご自身の居住する地域に認定看護師教育機関がなければ、アパートを借りたり、ビジネスホテルを活用したりして通学しなければなりません。実習についても遠方であれば交通費などがかかります。

さらにレポートなどはパソコンで提出するので現在パソコンがないという方はパソコンの準備もしなければなりません。

このように人によって状況は異なりますが、資格取得までに200万円程度かかったという方もいます。

病院によっては認定看護師資格取得のための金銭的なサポートをしているところもあります。現在働かれている方は、自分の働いている病院に認定看護師資格取得のための援助の制度があるのかどうかを確認してみましょう。

 

認定看護師資格資格の更新について

 

認定看護師資格は取得すればそれまでということではなく、更新をしなければなりません。認定看護師資格の更新は5年ごとです。
更新時には審査料の振り込みおよび以下の条件を満たすことが必要です。

 

・認定看護師でとして過去5年間に看護実践時間が2,000時間以上あること
・自己研鑽実績が50点以上あること

 

そのため、資格取得をした後も、認定看護師として活躍し続けなければ資格が更新できないこともあります。

まとめ

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認定看護師は高度な専門性を持つという観点から資格取得までの難易度は非常に高いことが特徴です。

ただし適宜制度の見直しが行われるなど国からも重視されている資格ではあります。

本当に専門性を高めた看護をする為でなければ認定看護師資格の取得および、資格の継続はハードルが高いといえます。

待遇を改善するために資格取得を検討するよりもコンサルタントをはじめとした転職市場のプロに好待遇の求人がないかを相談したほうが時間やお金、労力をかけずに好待遇なところで働けるようになるかもしれません。

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